オススメ度 ☆☆★★★
作者はごく普通のおばちゃんを書かせたら左に出るものはいないというくらいうまい。
今作では下の弟が大学生、上の姉が結婚式を控え、夫はリストラにあい無職。ヒロインのおばちゃんもパート先でリストラにあい無職。
この4人家族に姑や義姉、友達をからめていろいろな出来事が起こる。
題名にある老後の資金だけど1200万円あるのだからいいなぁと私なんかは思うけど、ヒロインは心配性でケチケチしていて夫の退職金も1000万ぐらいあるやろうと目論でいる。
でも鉄の意志を持っているわけではない。娘が結婚するのに600万円、お舅さんのお葬式に200万と羽が生えたように飛んでゆく。老後の資金はあっという間に数百万円に。
だけどこの夫婦、老後が近いことを焦ってお金を稼ぐバイタリティーがない。夫は職安にでも行ってるみたいやけど、給料が・・とか言ってなかなか仕事を決められない。ヒロインも気合いを入れてコンビニでバイトをするも、立ち仕事がつらくて辞めてしまう。
最後はすべてがうまくいってめでたしめでたしってなるねんけど、こんなにうまくいくかな?と疑問。
実用書としてアラフィフ、アラフォーが読めばいいと思う。
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